海洋深層水は、地球の両極の海域で生まれ、北太平洋を巡り、日本近海まで運ばれてくるといわれています。この光の届かない深海の流れが、室戸沖の陸棚にあたり、海面近くへ上昇する「湧昇流」に乗って運ばれてきます。海の上層にある表層水に比べ、光の届かない深海の水である海洋深層水は、無機栄養に富み、温度変化が少ないなどのさまざまな特徴を持っています。





海洋汚染の少ない深海で地球規模の時間を経過した海洋深層水は、生命活動に欠かせない無機栄養塩が多く含まれ(富栄養性)、陸水や大気からの科学物質の汚染にさらされる機会が極めて少なく(清浄性)、周年に渡り温度の変化が少ない(低温安定性)海水です。
また、水圧30気圧以上で長い年月を経て熟成された海水であるため(熟成性)、多くの有益価値を秘めた海洋資源としても注目されています。
海水には必須微量元素や各種ミネラルがバランス良く含まれているため、さまざまな有効利用についての研究が進められています。(ミネラル特性)


低温安定性水温は表層より低く(約9.5度)で、周年にわたりほとんど変化しません
豊栄養性表層の海水に比べて植物の成長に必要な窒素・リン・ケイ酸などの無機栄養塩を多く含んでおります。
熟成性海洋深層水は水圧30機厚以下で長い年月を経て熟成された海水です。
ミネラル特性海水には必須微量元素やさまざまなミネラルがバランスよく含まれており、海洋深層水特有の溶在状態にある元素も明らかにされつつあります。
清浄性陸水由来の大腸菌や一般細菌に汚染されていません。また、海洋性細菌数も表層の海水に比べて非常に少ないうえ、陸水や大気からの化学物質による汚染に晒される機会も少なく、この点でも清浄といえます。懸濁物や付着微生物が少ないこと(物理的清浄性)も重要な特性です。




分析項目表層水深層水分析項目表層水深層水



水温(℃)
16.5

24.0
10.8

12.3



NH4 (mg/l) アンモニウムイオン0.030.05
NO2 (mg/l) 二酸化窒素0.0110.007
NO3 (mg/l) 硝酸イオン0.0811.518
PO43(mg/l) リン酸イオン0.0280.177
PH8.157.98Si (mg/l) ケイ素0.321.89
DO (mg/l)8.917.80

量元
Pb (μg/l) 鉛0.0870.102
TOC (mg/l)1.7800.962Cd (μg/l) カドミウム0.0080.028
溶解性蒸発残留物 (mg/l)3759040750Cu (μg/l) 銅0.2720.153
Mアルカリ度 (mg Ca CO/l)110.5114.7Fe (μg/l) 鉄0.3550.217



Cl (%) 塩化物イオン2.1922.237Mn (μg/l) マンガン1.3130.265
Na (%) ナトリウム1.0301.080Ni (μg/l) ニッケル0.4960.387
Mg (%) マグネシウム0.1310.130Zn (μg/l) 亜鉛0.4520.624
Ca (mg/l) カルシウム441456As (μg/l) ヒ素0.4401.051
K (mg/l) カリウム399414M0 (μg/l) モリブデン5.5555.095
Br (mg/l) 臭素68.168.8

(資料提供)高知県室戸市室戸岬町
室戸海洋深層水研究所
0887-22-3136

Sr (mg/l) ストロンチウム7.617.77
B (mg/l) ホウ素4.484.44
Ba (mg/l) バリウム0.0250.044
F (mg/l) フッ素0.560.53
SO4(mg/l) 硫化物イオウ26272833